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ワードの脚注、ルビ、下線、傍点、太字、斜体などをInDesignにとりこむ――Ver.2

 著者:山崎亮一

長い間、更新していなかったことをおわびします。

僕はこのブログに2009年6月19日に、このテーマで当時わかっていたことを書きました。その記述には解明不足の点もあり、コメントで西尾厚さんからも質問を受けていました。

先日のInDesign勉強会(出版ネッツを中心とした自主的勉強会)でこのテーマをとりあげたことをきっかけに、僕が再挑戦をしてみて、かなりの前進があったので、報告します。

最近の印刷・出版業界では、ワードデータ入稿が圧倒的に多くなってきました。そのため、好むと好まざるとにかかわらず、プレーンテキストにするとほとん ど消えてしまうワードの諸指定(脚注番号、脚注、文末脚注番号、文末脚注、ルビ、下線、傍点、太字、斜体など)をInDesignに正確にとりこむため に、多くの人が悩んできたと思います(僕もその一人)。
確認のために、ワードをプリントして、目視と手入力で補うことも多かったのです。しかも、脚注番号などは極端に小さく、見落とすこともよくあります。
これをなんとか改善できないか、目視と手入力だけは避けたいというのが長年のテーマでした。

その基本は、InDesignへの配置オプションで「ワードのフォーマットを保持する」を選択することです。
ところがこれをして正確にとりこめるのは「下線」「傍点」だけ。
「ルビ」はほぼとりこめますが、フォントは常にMS明朝になってしまう。すべてグループルビになる。サイズも親文字の50%になっていないという状態です。
「脚注」も正確に入らないことがよくあります。
「太字」「斜体」は完全にとんでしまいます。(InDesignのタグ付きテキストで確認しても、全く痕跡がありません)

いろいろ調べると、ワードデータを「リッチテキストファイル保存」(拡張子rtf)し、これをInDesignに配置することによって、「脚注番号」「脚注」「文末脚注番号」「文末脚注」はすべて正確にとりこめることがわかりました。
これは大発見でした。

残された問題は「太字」「斜体」だけです。InDesignでとりこめない以上、裏技を考えるしかありません。
ひらめきました。
「太字」も「斜体」もワード上では検索できます。だからワード上で置換もできます。そうだ、色をつけてしまえ。例えば、「太字」は赤色に、「斜体」は青色に、とか。
そして、InDesignにとりこんでから、「赤色」を検索し「書体=太ゴ、文字色=黒」に一括置換、「青色」を検索し「斜体15%、文字色=黒」に一括置換すればいい。

あと、ルビの不十分さは、InDesign上で、一括置換してしまえばいい。
試してみると、大成功です。バンザイ。

これで、長年の悩みはほぼ解消しました。
僕にとっては(せせらぎ出版にとっては)、明日からの仕事の能率が大幅に上がるでしょう。

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【補足1】
●ワードで「太字」「斜体」を検索し色をつけるには
○「太字」の場合
「検索と置換」→「置換」タブ
「オプション」を開く
「あいまい検索」のチェックをはずす
「検索する文字列」の窓にカーソルをおく
「書式▼」ボタンをおす
「フォント」を選択
「スタイル」の中の「太字」を選択し「OK」
「置換後の文字列」の窓にカーソルをおく
「書式▼」ボタンをおす
「フォント」を選択
「フォントの色」の▼をおし、例えば「赤」を選び「OK」
「すべて置換」ボタンをおす
以上

○「斜体」の場合
検索の「フォント」の「スタイル」で「斜体」を選択
以下同様

【補足2】
●ワードの「太字」をInDesign上で例えば「新ゴM」に直接したい場合
「置換後の文字列」の「フォントの色」の代わりに(または、併せて)「フォント」を「新ゴM」に指定する。
この場合、InDesignに配置する時に、「グリッドフォーマットの適用」にチェックを入れないこと。

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以上、お試しください。

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山崎亮一(せせらぎ出版・出版ネッツ関西支部)
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この記事の著者:山崎亮一 »プロフィール

(有)せせらぎ出版社長。著名な著者や宣伝力で勝負する大出版社とはひと味ちがう、技術的には多少未熟でも無名の著者がコツコツ書いた、生きる勇気を与えてくれるなにかを本という形で世に出したいと考えています。

ウェブサイト:http://www.seseragi-s.com/

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