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せせらぎ出版DTPの歴史秘話【1】

 著者:山崎亮一

せせらぎ出版では、現在、本の組版をInDesignで行なっていますが、長年の苦労がウソのように、とても能率良く作業できるようになりました。
ときどき、そのDTPの変遷に想いを馳せて、感無量になるのですが、数えてみるとその出発は1992年のことで、たった15年前にすぎません。
主な変遷を列挙してみると、次のようになります。

●1985年頃……ワープロ「オアシス」を購入。
●1991年2月……パソコン(NECのPC-9801)を購入。
●1992年春……レイアウトソフト(Dos版)として「Pro CAP」を購入
●1995年頃……「Pro CAP」のWindows版として発売された「Cap ACE」を購入。
Windows 3.1上で操作。
●2002年頃……Adobe より発売された InDesign Ver.2(Windows版)を購入。
以後、すべての出版物を InDesign で制作。

この流れで、InDesign 導入以後がDTPの完成期になりますが、それ以前は試行錯誤の連続でした。でもその間に挑戦したことが、以後にずいぶん役に立ちました。
その悪戦苦闘の時代、僕は当時のパソコン通信 Nifty-serve のDTPフォーラムにかじりついて必死に情報交換をしました。
その当時、僕が「98でDTPしてみたい」と題して8回にわたって連載のような形で、せせらぎ出版のDTP前史の秘話を書いたもののバックアップが出てきました。

単なる懐かしさだけではなく、今、DTPの今後を見つめるにあたって、多少なりとも参考になるかもしれないと思い、その連載に少しだけ手を加えて、このブログで何回かにわけて再録してみようと思います。

最近、ブログの更新ができていないので、古い材料の焼き直しでごまかそうとしているな、と言われてもしかたないのですが、興味のある人は、読んで見てください。

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●せせらぎ出版DTPの歴史秘話 第1回●
(Nifty-serve DTPフォーラム 1994年6月13日山崎亮一書き込み)

「98でDTPしてみたい」とでも題して、わが社の場合の概要をぼちぼちとUPしてみようかな、と思います。

とにかく、日本のDTPの出版社での実用化は、ようやく現実的なものになりつつある段階だと思うので、おおいなる情報交換、活発な意見交換をしましょう。

書きたい内容はたくさんあるので、とりとめもないものになるかもしれませんが、おおまかには、次のような構成でUPしていきたいと思います。

【はじめに -模索の経過とシステムの概要-】
●ワ-プロ(オアシス)時代
●パソコン(98)で右往左往
●98で動く本格的なDTPシステムを100万円位で実現したい

【DTPの前作業 テキストファイルの編集】
●VZの魅力
●わが社の「原稿整理ソフト」

【DTPソフト・ProCAPのつかいごこち】
●なぜProCAPに決めたか
●ProCAPの使いごこち
●これだけはなんとかしてほしい

【DTPの版下出力機としてのプリンタ】
●なぜMICROLINE 801PS+F に決めたか
●印字精度(dpi) をあげるための工夫
●フォントの問題
●プリント時間について

【文字組版と図形処理】

【うちのシステムの満足度、不満度】

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実際には、目次から脱線するかもしれませんが、よろしく。

【はじめに -模索の経過とシステムの概要-】

【1】ワ-プロ(オアシス)時代

うち(せせらぎ出版)でパソコンを入れたのは世間よりかなり遅く、3年前の1991年2月です。
それまでは、原稿が入ると、原稿整理を手書きで原稿に朱入れして写植屋さんに渡し、初校の棒組みゲラが入った段階で、文字校正とレイアウトをし、2校以後はページレイアウトされたゲラを校正しておりました。
しかし、能率が悪いので、ワープロを入れ、入力は主婦のアルバイトにやってもらい、ワープロで原稿整理をしたり、おおまかなレイアウトをしてページ数の見当をつけたうえで、電算写植屋さんにフロッピーをわたし、以後は同様の工程でした。
当然、ワープロのレイアウトと電算写植のレイアウトにはかなりのずれが生じます。仕上がりのイメージも大きな差があります。
必然的に、WHYSIWYG のDTP(こんな言葉は当時は知らなかったが)ができたらなぁ、と思うようになりました。

そのころタイプ組版にとってかわるように、モトヤ(LASER7 AXIS)や九州松下(KX)の組版システムが登場し、外注はよくしました。見学もよくしましたが、組版の緻密性に欠けると思えるうえに、数百万円の値段 は、小さな出版社が社内で設備するものとは考えられませんでした。

そうこうするうちに、別の理由からパソコンを入れる必要がおこりました。
1990年11月に出版した『アトピー・アレルギー読本(1)』が全国各紙に紹介され、全国の個人からの注文がおしよせ、それまでのワープロによる顧客管理では追いつかなくなったのが、直接のきっかけです。

########以下、次回に続く#################################

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山崎亮一(せせらぎ出版・出版ネッツ関西)
〒530-0043 大阪市北区天満2-1-19-21
Tel.06-6357-6916 Fax.06-6357-9279
メール ryo@seseragi-s.com
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この記事の著者:山崎亮一 »プロフィール

(有)せせらぎ出版社長。著名な著者や宣伝力で勝負する大出版社とはひと味ちがう、技術的には多少未熟でも無名の著者がコツコツ書いた、生きる勇気を与えてくれるなにかを本という形で世に出したいと考えています。

ウェブサイト:http://www.seseragi-s.com/

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