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「ワードをInDesignに取り込む料理法」Ⅰ-1.ワードのルビは使えるか?

 著者:山崎亮一

まずワードで、ルビ付きの文章を作ってみます。
グループルビの例として、「流石」と入力し、この2文字を選択。「書式」→「拡張書式」→「ルビ」と進み、「対象文字列」に「流石」、「ルビ」に「さすが」と入れ、「文字列全体」を選択します。
モノルビの例として、「調子」と入力し、この2文字を選択。「書式」→「拡張書式」→「ルビ」と進み、「対象文字列」に「調子」、「ルビ」に「ちょう□し」と入れ、「文字単位」を選択します。(□は空白のスペースと思ってください)
このワードファイルを「test-01.doc」などと名前を付けて保存。

次にInDesignで新規のドキュメントを開きます。「ファイル」→「配置」で上記のワードファイル(test-01.doc)を選択し配置します。 そのとき、「読み込みオプションを表示」にチェックを入れます。「ワード読み込みオプション」で、「テキストと表のスタイルおよびフォーマットを保持」の ラジオボタンにチェックを入れます(ワードのルビや傍線を読み込むため)。

これで、ルビ付きの文章がInDesign上に完成……するはずなのに、なにか変です。
「調子」のルビはOKですが、「流石」のルビ「さすが」の3文字が「流」の文字だけに振られています。
そう、なぜか、すべてがモノルビになってしまい、グループルビは駄目です。
ワードのルビのメカニズムとInDesignのルビのメカニズムが違うように思われます。

これを誤魔化すためには、InDesignの段落スタイルで、「本文」段落スタイルと別に「本文-グループルビ」などという名前の段落スタイルを作りそ の詳細メニューでルビを「グループルビ」にしておき、対象の段落にこの段落スタイルを適用すると、一応問題がなくなったように見えます。
モノルビを指定したところも、「調」にグループルビとして「ちょう」が、「子」にグループルビとして「し」が振られて、一見問題がないように見えます。(本当は問題あり、ですが)

このように、「ワードのルビは使えるのか?」といえば、不完全で、問題あり。ということになります。
僕はなるべく使わないようにしています。

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山崎亮一(せせらぎ出版・出版ネッツ関西)
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この記事の著者:山崎亮一 »プロフィール

(有)せせらぎ出版社長。著名な著者や宣伝力で勝負する大出版社とはひと味ちがう、技術的には多少未熟でも無名の著者がコツコツ書いた、生きる勇気を与えてくれるなにかを本という形で世に出したいと考えています。

ウェブサイト:http://www.seseragi-s.com/

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