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ワードのデータをそのまま高品質印刷するには? 《後編》

 著者:山崎亮一

今日、出版ネッツのSさんから電話があり、「ワードをそのまま印刷するのに、いろいろわからないことがあるので、教えてほしい」とのこと。なんというグッドタイミング。
「そのことをブログに書いているところやから、読んでみてよ」と答えました。

で、後編を急ぐことにしました。

3)図形にまつわる不具合を修正する。
ワードからPDFにすると、とくに図形にまつわる不具合がいろいろあるようです。この対策をおこたったまま印刷してしまうと、予期せぬ結果に青ざめて、場合によれば刷り直しになりかねません。
例えば、ワードの罫線や太字は曲者のようです。僕の経験でも、一部の図形が真っ黒の四角になってしまって困ったことがあります。それぞれ個別に対応せねばなりませんが、そのためにたいへん参考になる本がみつかりました。
上高地仁著『落とし穴に転落せずにWordから印刷用PDFを作成する方法』12,600円(インクナブラ発行)で、書店では手に入りません。次のサイトで直接注文できます。
http://www.incunabula.co.jp/book/index.html
ちょっと高いけど、絶対おすすめです。

4)RGBカラーをグレースケールに変換する。
イ)アクロバット(下記はVer.8の場合)でPDFファイルを開き
[アドバンスト]→[印刷工程]→[色を置換]で次のように設定する。
[文書の色]で「デバイスのRGB:変換」とし
[変換後のカラースペース]の[プロファイル]は「Gray Gamma 2.2」を選択する(ここが重要!)
[変換オプション]の「プロファイルを埋め込まない」にチェックをつける。「黒のオブジェクトを維持」にもチェックをつける。

ロ)これがうまくできたかどうかを、次のように点検する。
[アドバンスト]→[印刷工程]→[出力プレビュー]で、「プロセスブラック」のチェックをはずす。するとページの表示が真っ白になればOK。順にページ をめくっていき、全ページが白く表示されることを確認する。(RGBカラーが残っていると、文字がグレーに見えて残っている……この場合は失敗)

5)面付け用にトンボをつける
イ)[アドバンスト]→[印刷工程]→[ページのトリミング]で、次のように指定する。
[ページサイズを変更]の[カスタム]にチェックをつけ、「幅」と「高さ」を規格サイズより30ミリくらい大きい数字を入れる(例、判型がA5判の場合、幅148+30=178ミリ、高さ210+30=240ミリ)。
[中央]にチェックを入れる。
[ページ範囲]では「すべて」にチェックを入れる。

ロ)[アドバンスト]→[印刷工程]→[トンボを追加]で次のように指定する。
「コーナートンボ(内)」「コーナートンボ(外)」「センタートンボ」にチェックをつける。
「スタイル」は「InDesignJ2」を選択。
「線幅」は「0.125」を選択。
[ページ範囲]で「すべて」にチェックをつける。
「OK」をクリック。

ハ)名前をつけて保存。

これらのことがわかって、僕は便秘がとれたような、というか目から鱗が落ちたという気分になりました。

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山崎亮一(せせらぎ出版・出版ネッツ関西支部)
〒530-0043 大阪市北区天満2-1-19-21
Tel.06-6357-6916 Fax.06-6357-9279
メール ryo@seseragi-s.com
URL http://www.seseragi-s.com
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この記事の著者:山崎亮一 »プロフィール

(有)せせらぎ出版社長。著名な著者や宣伝力で勝負する大出版社とはひと味ちがう、技術的には多少未熟でも無名の著者がコツコツ書いた、生きる勇気を与えてくれるなにかを本という形で世に出したいと考えています。

ウェブサイト:http://www.seseragi-s.com/

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