第13回「『人生の師』を尋ねられたら」

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ブログにコメントをつけてくださったみなさん、ありがとうございます。
やはり、反響があるとうれしいものですね。

さて、今週末12月8日(土)午後に、大阪のドーンセンターで行なわれる「ウィメンズフォーラム2007」という催しに、パネリストとして参加します。
基調講演が行なわれたあと、事例報告の報告者の一人として、スピーチするのです。
テーマが「いま、ここから戦略的に生きる」というもの。
私に与えられたお題は「賭けにでる」!!。
ま、出版業界はある意味、つねに「賭け」ですからねー。
「博打打ち体質」というものが身にしみついちゃったのかもしれません。

(以前キャッシュフローの勉強会というものに参加したことがありました。
課題が与えられて、この事例は儲かるかどうか、実行に値するかをグループディスカッションで報告します。
ともかく絶対慎重派が経営コンサルタントとか公認会計士とかやっている人。どんな場合でもリスクを考えつく。
で、ちょっとでもチャンスがあったら、やりましょうっというのが、私。
かなり大胆に事業展開をする傾向があることがわかりました。)

さて、このイベントなのですが、事前に参加する聞き手のみなさんからの質問表というのが送られてきました。その1項目に「あなたの人生の師は?」というのがあります。
マイ・マスター、ね。……。オビワン・ケノービか、ヨーダか……。
Tシャツ持っているからヨーダやろー、そりゃ。(←ぼけなくていいっ、そんなとこで。)
ともかく、1人にはしぼられないですね。
うーん。ちょっと予行演習します。

フリーランスで仕事するという選択肢を与えてくれたのは、20年前に亡くなったジャーナリストの千葉敦子さんです。
乳がんとの闘病記が有名だし、それをきっかけに経済ジャーナリストから医療ジャーナリストに転身されたのでした。
もともとは東京新聞の記者だったけれど、フリーランサーとして仕事をするということを選ばれました。組織内だと自由に書けないということがあったのだと思います。
私が一つ目の会社を辞めることになったときと、彼女が亡くなって追悼記事が各紙に掲載されたのとがほぼ同時期だったと思います。
三笠書房の知的生きかた文庫から出ていた『ニュー・ウーマン―いい仕事をして豊かに暮らす法 』という著書をたまたま手に取りました。
千葉敦子さんが、若い女性向きに、仕事も人生も100%やりきるためのヒントを自分の経験をもとに書かれたものでした。

不本意ながら会社を辞めることになって、当時非常にクサっていたわたしを「しゃんとせぇ」とどやしつけるような本でした。
きちんと自己管理をして生き生きと活躍し、プライベートな時間も充実させる、おしゃれも楽しむ、そんな千葉敦子さんの毎日の暮らし。わたしもこうなってみたい!!
その後彼女の著書を片っ端から読み始めました。
とくに読書日記『千葉敦子のななめ読み日記―365日の読書ノート』(三笠書房)には非常に触発されたものです。
度重なる引越で散逸してしまったので(誰かに貸したままなのかなあ)、もう一度読み直そうとアマゾンで検索してみたら、一番最初に影響を受けた『ニュー・ウーマン』は古本でしか手に入らないようです。
ともかくも自分がフリーとして開業してからは、自分の値段の付け方、仕事相手とのやり取り、パーティーの方法など、彼女のやり方をまねしたことは数知れず、です。

当時(20年近く前ですね)のともだちには「えーーー。あんなストイックかつアグレッシブな生き方、しんどいわー」と言われました。
確かにね。
それに千葉敦子さんは非常に整理整頓能力に長けた人でしたが、私ときたら……(言わぬが花というものです!)。

さて、くだんのドーンセンターの催しですが、定員まであと20名ほど余裕があるので、前日まで参加を受け付けるそうです。以下案内のあるサイトを貼付けておきますので、関心のある方はどうぞいらしてくださいませ。

http://www.dawncenter.or.jp/kozent/servlet/kouzalst?no=00359
サイトでは募集終了となつていますが、たぶん、大丈夫です。

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