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第8回「島根県(=田舎)に帰るとしたら」

 著者:千葉潮

今日はどんより曇った肌寒い日でした。
知らなかったのですが、1年中で一番早く日ぐれるのが11月28,29日あたりなのだそうです。
冬至時分だと思っていましたが……。
道理で5時前なのにアタリは薄暗くなってきました。

どんよりと曇った秋の日。結構好きですね。
私は島根県生まれですが、日本海側の晩秋から冬にかけては晴天の日は数えるほどしかなく、曇っているか時雨れているか雪が降っているか……。
湿気が多いので、お肌しっとり。そして寒いのに風邪を引くことがあまりありません。風邪のばいきんは、乾燥した気候が好きなんですってね。
そんな天候だからか、神さん(出雲神話)、幽霊(小泉八雲)、妖怪(水木大先生)の存在を確かに感じることができるように思います。

さてこの前引き合いに出した『ウェブ時代をゆく』なのですが、その中で島根に住んでいる今時のヒーローが二人紹介されていました。
一人は、まつもとゆきひろさんという、オープンソース・プログラマー。Rubyという言語の開発者です。この世界において最も尊敬を受けている人らしい。
もう一人は、少女棋士の里見香奈初段。今年、14歳にしてレディースオープントーナメントに決勝まで勝ち残ったスターなのだそうです。
……知らんかった。
ソフトバンクのCMに出てくる「島根のおじさん」(浜田市のアクアスという水族館のシロイルカ)と蛙男商会さん(ウェブアニメ作家)は知っていたけど……。(他にもたくさんいてはるとおもいますが)
島根のおじさんは別として、あとの三人の方については、片田舎から都会に出てきて30年近く経つ身としては、考えることしきりです。
やっぱりネット環境の利点を生かしていますよね。
バーチャルな交流で仕事や勉強ができるという……。
里見初段は中学生なんだから親元を離れての修業より家にいた方がいいんだろうし、まつもとさんも隣県の鳥取県は米子市出身だといいますから地元が好きなんだろうし。
蛙男商会さんは仕事で訪れた島根で結婚相手を見つけて、そのまま居着いてしまったようです。
土地の値段も安いしね、食べるものはおいしいしね、冬はお肌がしっとりだし……。
圧倒的に人口が少ない(島根74万、鳥取60万弱)のですが、その分県民一人一人の役割は大きくなりますね。

もし、フリー編集で都市圏以外に生きるとしたらどんなことが考えられるんでしょう。
紙媒体だけでは無理な気はする。だけど地元志向だけでも成り立たない。
翻って、大阪は都市圏でしょうか?
最近感じるのは、大きな大きな地方都市となってしまったのでは? ということです。あるいは大きな大きな田舎といってもいいかもしれません。
本当の田舎(ある人から島根は辺境の地と言われた……、いやそこまでじゃないですよ。)を見ることによって、ここ大阪で生きるための、また、ちがったみち(方法)のヒントがあるような気がするのです。
とりとめもないですが……。

●アクアス
http://www.aquas.or.jp/

この記事の著者:千葉潮 »プロフィール

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