第9回「どんな趣味も生かせます」

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どうしてもやめられないものってありますか?
私の場合は、毎朝の星座占いチェック。
いくつかのサイトを回って、いちばんよい評価のものを信じることにします。お気に入りは、鏡リュウジの携帯サイト。
そんなものに左右されんでも……という声は十分耳に入っていますが、まあ、癖みたいなものですので。
妹は、血液型性格占いがやめられない。わたしは血液型はそんなに気にしません。
しかし、妹一家は(同居している私の父親も含め)5人全員がB型なんですよね。これがまた一家中で「やっぱり典型的なB型家族やわ……」とつぶやきたくる行動パターンなのです。あたらずといえいどもとおからず、ですか。
ちなみに私は、牡羊座・O型・子年。なんとなくあたっていますか? それとも意外?

もう一つどうしてもやめられないものが、特撮モノ 、それも古い作品の鑑賞。
今時のCGはあんまり好きじゃないんです。
日本のものでは、ウルトラQ、ウルトラマンシリーズ、怪奇大作戦などの円谷プロシリーズは大好き。宇宙人などの造形は成田亨さんという東京芸大の彫刻科出身(だった)人が作っていて、破綻がないんですよ(1960年代後半の作品です……)。
もちろんスターウォーズとかレイダースは夢中になって(コマ送りで)チェックします。あ、ブレード・ランナーもすき。(1980年代の作品です……)。
TVシリーズではXファイルなんかとくにいいですよね、脈絡のないドラマ作りが。(1990年代ですな)
「大魔神」や新東宝の「マタンゴ」なんか大好きで大好きで。
でも一番好きなのは、コマ撮りアニメーションのヒーロー、レイ・ハリイハウゼンの作品群。屋号の「アルゴ」も彼の作品にちなむものです。(1960年代前半!!!)
映画スターではユル・ブリンナーが15歳くらいのときから大好きですが、彼が、「荒野の七人」のクリスの格好でロボットガンマンを演じる「ウエスト・ワールド」という中編のSF映画も非常に印象的。30年以上前の映画ですので、知らない人も多いでしょうが、ジュラシック・パークやERの作者,マイケル・クライトンの監督・脚本デビュー作ですので、要チェックです(誰にとって!?)。
DVDになって690円で売り出されていますので、早速手に入れて、なめるようにチェックしました(笑)
……おたく的な話を続けると、終らなくなりますのでここらへんにしときます。すみません。

先日まで、国の機構の仕事をしていました。
最先端研究の報告書です。
物理がちっともわからなくなって理科系への進学をあきらめてからはや30年。
取材と原稿作成はネッツのメンバーでサイエンスライターの葛西さんにお任せしたのですが、報告書の巻頭言は、私が座長にインタビューして原稿も作ることになりました。
日本の、ということは世界でも最先端技術です。
何がどうなってどう成果なのか、すっごくわかりにくいのです。
でも国税を使っての研究ですから、一般人にもわかるようにつくらないと報告書を出す意味がありません。
何かわかるようなたとえ話とか、こちらがそ科学の分野に多少は興味があることを見せなければ。どこをとっかかりにすればいいんやろ~。
と、やおら話したのは、先ほどの「ウェストワールド」とこれもSF特撮映画の「ミクロの決死圏」。(ロボット制御とハイテク医療などにこじつけたわけです。)

教授もそのあたりはお好きだったようで、なんとか心を通わせて、そのあたりをインタビューに織り交ぜながらお話を伺うことができ、無事に原稿も書けました。
「あ゛ーーーー。趣味も身を助くだよーーーー」
と、人知れずため息をついたのはいうまでもありません。

インタビュー終了後の雑談タイム。
「きちんと科学を伝えないと、一般の人はエセ科学にひっかかってしまうよね」という話をしながら「いまだに、なんとか占術とかに頼っている人が信じられないねー、それから血液型占いとか」と教授がひとこと。
すすっていたお茶を危うく噴き出しそうになりました。
もちろん、毎朝星座占いチェックをしているなんて……言わなくて良かったよー(笑)。

ちなみに、今は子育てで忙しく専業主婦生活を送っている妹ですが、元々は理系天才少女。
物理と数学は授業中居眠りをしていても県下一の進学校の通信簿も試験も満点でした。私と同じ血が流れているとは思われませんわねー。(でも声はそっくり。)

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