ワードの画像を高解像度でゲットする!

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出版ネッツでは、有志でInDesignの勉強会を月1回おこなっています。

昨夜の InDesign 勉強会は、人数は少なかったのですが、その分、好きな問題点を出し合って、講義ではなく実習的にその場でいろいろ操作を試してみました。
そして、「拍手のわく大発見」がいくつかありました。
順次報告しようと思いますが、とりあえず、ワードの画像活用での新発見をお知らせします。

まず、IさんがMOに入れたワードデータを持ってきて
「著者がワードに写真を貼り付けたものをくれたのですが、InDesignに貼り付けると、写真がすごく粗くなるのです。元の写真は十分な解像度があるようなのですが、そのデータを別にもらうしかないのでしょうか」
という問題提起がありました。
これは、みんなよく経験する問題なので、挑戦をしてみました。

そこで、まずわかったこと。
●十分な解像度のある写真データをワードに貼り込み(「挿入」→「図」→「ファイルから」)、それを選択してフォトショップにコピー&ペーストすると、な ぜか解像度が大きく落ちてしまう。当然、そのフォトショップデータをInDesignに配置しても、同様に解像度が低く、印刷するには粗すぎる。

そこで、O氏が提案。
「ワードから直接フォトショップにコピペするのでなく、まずワードからパワーポイントにコピペし、それをパワーポイント上でできるだけ拡大し、それをフォトショップにコピペしたらいけるかもしれない」
と。

半信半疑でそうしてみると、な、なんと、カラー印刷に十分な解像度をもった画像を得ることができたのです。
期せずして拍手がわきました。
これで、最近多く経験している悩みが大きく解決しそうです。

なお、そのあと、僕が念のため実験してみたところ、ワードに貼り込む元の画像の解像度が十分にあること(例えば、解像度350ppi、幅200mmなら グッド)が前提で、元画像が携帯電話で粗画像で撮ったようなもの(例えば、解像度72ppi、幅50mm程度のもの)は不可でした。
当然といえば当然の話ですが。

今まで、ワードに貼られた写真は、ほとんど使えないと思いこんでいましたが、元写真の解像度がそこそこあるものは、著者にそれを再請求しなくてもワードから高解像度データを得ることができるということですね。

なせそんなことになるのか、そのメカニズムの詳細までは理解できませんが、O氏に解説してもらったところによると、概略次のようなことのようです。

マイクロソフトのオフィス(ワード、エクセル、パワーポイントなど)は、写真などのビットマップ画像の処理にウィンドウズメタファイルという形式を採用している。これはベクトル情報を持った形式なので、画像を(ある程度まで?)拡大しても不思議なことにジャギが出ない。
だから、ウィンドウズメタファイル形式に対応しているワードからパワーポイントにコピペして拡大しても解像度は維持される……ということらしいのです。

ぜひお試しください。

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山崎亮一(せせらぎ出版・出版ネッツ関西)
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