編集・執筆・校正

「日本語直します」講座・1

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 意味はまぁわかるけど、なんか変な日本語だなぁと感じる文章に出くわすことがあります。
 特に最近の出版物では、コスト削減で校正をおざなりにしてしまう例が多く、言ってみれば変な日本語の宝庫なんです。

 その文章の何がおかしいか、なぜ変なのかをまず解析し、どこをどう直せばまともな文章になるのか、考えていきたいと思います。
 文例は公になった印刷物から採っています。書かれた文章であって、会話や座談会の再録など、おしゃべりの文章化は対象外です。

【文例1】

 「リコーダー」と聞くと、みなさんはどのようなイメージをお持ちですか?

 (小学校の教員が書いたもの。某教育雑誌から)

《分析》
 この文は、「〜と聞くと」という形で、それを聞いた時の進行形の動作(どう思ったか)を尋ねている。
 ところが、「お持ちですか?」は持っている「状態」を尋ねており、一文の中に2つのモードが同居しているため、すっきりしない文章になっている。
 動作を尋ねるのか、状態を尋ねるのか、どちらかに統一すればクリアになるだろう。

《修正例》
1)「リコーダー」と聞くと、みなさんはどのようなイメージを持ちますか?
2)「リコーダー」と聞いて、みなさんはどのようなイメージをお持ちになりますか?
3)リコーダーについては、みなさんはどのようなイメージをお持ちですか?

 1→3の順に、修正の程度が原文から離れていく。
 原著者をなるべく立てるという立場なら1、文章の品質優先なら3ということになるだろう。

 修正の前提として、この文章の読み手、読者ターゲットはまず把握しておく必要がある。
 小学生を相手にするのと、その保護者に語りかけるのとでは自ずから敬語の用い方などが違うからである。
 最初の「『リコーダー』と聞くと」自体が、すでに日本語としてやや曖昧である。「聞く」を使う以上、本来は「という言葉」が必要であり、それが省略されているためにすっきりしないということができる。
 3のように、「については」「に関しては」「を思い浮かべたとき」などなど、柔軟な表現を使いたいものである。

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