このシリーズで、基本的な操作を一度記述したものは、毎回繰り返して記述することはしませんので、このシリーズの前回までは一通り目を通した上で、今回の記事を読んでください。
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ここでふれている実例集は、実際の仕事でよくでくわす例なので、そのパターンを保存しておき、今後同じ問題に出会った時、呼び出して使えると便利ですよね。
以下のようにすると可能です。
「検索と置換」パレットに保存したいパターンが入力されている状態で、上部の「クエリ」欄の右にフロッピー印をクリックすると「クエリを保存」というダ イアログボックスが出るので、「座談会発言者名をゴチックに」などと自分にわかりやすい名前をつけ「ＯＫ」ボタンを押します。
すると、今後「検索と置換」パレットを開き、右側の「▼」を押すと、保存しておいた「座談会発言者名をゴチックに」を選択することができるようになります。
これは自分の財産になりますので、積極的に保存しておきましょう。
また、この保存したクエリはパソコンのある場所にファイルとして残っているので、そのファイルをコピーし、別のパソコンにペーストしたり、他人に分けてあげることもできます。
その「ある場所」とはどこでしょう。
MacとWinで少し違うし、Version CS3, CS4, CS5で少し違うので、そのすべての場所を列挙しておきましょう。
○WindowsのCS3の場合
C:Documents and Settings<ユーザー名>Application DataAdobeInDesignVersion5.0-JFind-Change Queries
○WindowsのCS4の場合
C:Documents and Settings<ユーザー名>Application DataAdobeInDesignVersion6.0-Jja_jpFind-Change Queries
○WindowsのCS5の場合
C:Documents and Settings<ユーザー名>Application DataAdobeInDesignVersion7.0-Jja_jpFind-Change Queries
○MacのCS3の場合
Macintosh HD/ユーザー/<ユーザー名>/ライブラリー/Preferences/AdobeInDesign/Version 5.0-J/Find-Change Queries/
○MacのCS4の場合
Macintosh HD/ユーザー/<ユーザー名>/ライブラリー/Preferences/AdobeInDesign/Version 6.0-J/ja_jp/Find-Change Queries/
○MacのCS5の場合
Macintosh HD/ユーザー/<ユーザー名>/ライブラリー/Preferences/AdobeInDesign/Version 7.0-J/ja_jp/Find-Change Queries/
このフォルダの中にさらに「Text」「GREP」などのフォルダがあります。それぞれの中に拡張子が「.xml」のファイルがあります。これが前述の保存されたクエリなのです。
単純置換のクエリは「Text」フォルダの中に、正規表現置換のクエリは「GREP」フォルダの中に保存されています。
だから、それらをコピー＆ペーストすれば、別のパソコンで同じことができるようになる、というわけです。
お試しください。
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山崎亮一（せせらぎ出版・出版ネッツ関西支部）
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