InDesign CS3の正規表現置換はこんなに便利

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Adobe Creative Suite 3 は確か今年の6月頃発売されたと思いますが、僕はようやく2日前にupgrage版を買いました。
僕がInDesign CS3 に一番期待していた新機能が正規表現置換です。
今、いろいろ試しているところですが、やはり便利ですねぇ。

その一例として、次のことができることを確認しました。
(なお、以下の記述は、せせらぎ出版で月1回やっている「関西InDesign勉強会」のメーリングリストに書いたものの重複アップですが、ご容赦ください)

●本文中の( )内の文字の級数を下げることを一挙に行う。

本文の級数は14級であるドキュメントで、( )内はすべて13級にしたい。
準備……「級下げ」という文字スタイルを作り、「サイズ」を「13Q」としておく。

●手順
(1)
「編集」→「検索と置換」のメニューにいき、左から2番目の「GREP」タブをクリック。

(2)
「検索文字列」の窓に「()」と入力。
( )内の1字以上の文字を表現するために、「(」と「)」の間にカーソルを置き、窓の右の@印(検索のための特殊文字)ボタンをクリック。
「ワイルドカード」→「文字」とクリックすると「.」と入力される。
@ボタンをクリック→「繰り返し」→「1回以上」をクリックすると「+」と入力されます。
すなわち、検索文字列の窓には「(.+)」と入力された状態になる。

(3)
次に「置換文字列」の窓の右の@ボタンをクリックし「検索結果」→「見つかったテキスト」をクリックすると窓には「$0」と入力される。
次に「置換形式」の右の上のボタン(変更する属性を指定)をクリックすると「置換形式の設定」メニューが出るので、「スタイルの編集」→「文字スタイル」とクリックし、「級下げ」という文字スタイルを選択する。

(4)
これで準備はOKなのだが、これは今後もよく使う置換なので、クリエで登録してしまうと便利。
一番上の「クリエ」が「カスタム」になっているので、右のフロッピーマーク(クリエを保存)をクリックし、「( )内級下げ」など、わかりやすい名前をつける。

この状態を次のURLの画面で確認してください。
http://www2.atpages.jp/seseragi/indesign

これで準備はすべてOK。
「すべてを置換」ボタンをクリックすると、あっという間に全ページで置換が完了します。

次回に同じ事をしたい場合は、クリエで「( )内級下げ」を選んで、「すべてを置換」ボタンをクリックするだけ。

ああ、ラクチン。

お試しあれ。

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山崎亮一(せせらぎ出版・出版ネッツ関西)
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